日本記録名
日本で初めての鉄道用オンライン・リアルタイム座席予約システム
日本記録保持者名
MARS1
日本記録数値
1960年
日本記録名(英語)
First online real-time seat reservation system for railways in Japan
日本記録保持者名(英語)
MARS1
1960年、日本国有鉄道(国鉄)は、日立製作所と共同で開発した座席予約システム「MARS-1(マルス1)」の運用を開始した。これは、中央のコンピューターと各駅の端末を通信回線で結び、オンラインで空席照会と予約発券を瞬時に行う、日本初のリアルタイム座席予約システムである。それまで電話と台帳による手作業で行われていた予約業務が限界に達しつつある中、増え続ける需要に対応するために開発された。特急「こだま」の4列車を対象に始まったこの画期的なシステムは、その後の「みどりの窓口」へと発展し、日本の鉄道の正確で信頼性の高いサービスを象徴する存在となった。世界的に見ても先進的なこの挑戦は、コンピューターの社会応用における日本一の成功例の一つとして評価されている。