日本記録名
日本で初めての国産ファスナー製造機械
日本記録保持者名
ファスナーチェーンマシン(YKK-CM6)
日本記録数値
1953年
日本記録名(英語)
First domestic fastener manufacturing machine in Japan
日本記録保持者名(英語)
Fastener chain machine (YKK-CM6)
1953年に吉田工業株式会社(現・YKK株式会社)が開発した「YKK-CM6」は、それまで輸入に頼っていたファスナーの製造工程を自動化した、日本初の国産ファスナー製造機械である。この機械は、ファスナーの務歯(エレメント)を生地テープに自動で植え付けていく「チェーンマシン」であり、生産性と品質を飛躍的に向上させた。YKKは、製品そのものではなく、それを生み出す機械を自社開発することに注力し、徹底した一貫生産体制を構築した。この「YKK-CM6」の開発成功は、YKKが世界的なファスナーメーカーへと成長する大きな原動力となり、日本のものづくりの精神を象徴する画期的な発明であった。日本の機械技術史においても、重要な遺産とされている。