日本記録名
日本初のフルカラープラズマディスプレイ開発
日本記録保持者名
篠田傳
日本記録数値
1998年
日本記録名(英語)
First full-color plasma display development in Japan
日本記録保持者名(英語)
Tsutae Shinoda
大型薄型テレビ時代の幕開けを告げたのが、富士通の技術者であった篠田傳氏が中心となって開発に成功した、日本初のフルカラープラズマディスプレイ(PDP)である。1990年代に実用化され、1998年頃から市場に登場したこの技術は、ガス放電による紫外線で蛍光体を光らせる自発光方式を採用しており、高画質で視野角が広く、大画面化しやすいという特徴を持っていた。ブラウン管では困難であった「壁掛けテレビ」という夢を実現し、家庭での大画面・高画質の映像体験を可能にした。液晶ディスプレイとの熾烈な競争の末に生産は終了したが、薄型テレビの市場を切り開いたその功績は大きく、日本のディスプレイ技術史における金字塔として記憶されている、日本初の画期的な開発であった。