1866年（慶応2年）、横浜の根岸地区に開設された横浜競馬場は、恒久的な施設として作られた日本初の洋式競馬場である。開港後、多くの外国人が居留した横浜では、彼らの娯楽として競馬が行われるようになったが、当初は仮設の馬場であった。これに対し、本格的な常設競馬場を求める声が高まり、根岸の地に1周1マイルの馬場や観客席を備えた競馬場が建設された。この競馬場の誕生は、日本における近代競馬の幕開けを告げるものであり、スポーツとしての競馬文化が根付く礎となった。日本の競馬史を語る上で、欠かすことのできない歴史的な場所である。