1866年（慶応2年）、横浜の外国人居留地で設立された「横浜フットボールクラブ」（現在のYC&AC）は、日本初のラグビーチームである。これは、慶應義塾大学でラグビーが伝えられたとされる1899年よりも30年以上早く、近年の研究でその事実が明らかになった。イギリスの兵士たちによって結成されたこのクラブは、日本だけでなくアジアにおいても最古のラグビークラブとして、世界ラグビー博物館にも認定されている。日本のラグビー史を塗り替えるこの事実は、開港地・横浜が近代スポーツの玄関口であったことを示す象徴的な出来事であり、日本のラグビーのルーツを語る上で欠かせない。