1925年（大正14年）3月、食品工業（後のキユーピー）の創業者である中島董一郎が、日本初の国産マヨネーズ「キユーピーマヨネーズ」を発売した。アメリカ留学中にマヨネーズと出会った中島は、栄養価が高く、日本人の体格向上に繋がるとして、その国産化を決意。当時の日本人の口に合うよう、卵黄をふんだんに使用したコクのある味わいを追求した。発売当初は馴染みのない調味料であったが、その品質と美味しさが徐々に認められ、日本の食卓に欠かせない存在へと成長した。この一本のマヨネーズが、日本の食生活を豊かに変える大きな一歩となったのである。