日本記録名
日本で初めての拳銃強盗犯
日本記録保持者名
清水定吉
日本記録数値
1882年
日本記録名(英語)
First pistol robber in Japan
日本記録保持者名(英語)
Sadakichi Shimizu
明治時代の日本において、社会に大きな衝撃を与えたのが、1882年(明治15年)頃から東京市内で暗躍した清水定吉である。彼は、記録に残る限り、日本で初めて拳銃を使用して強盗を繰り返した凶悪犯であった。覆面で顔を隠し、夜間に裕福な家庭に押し入っては拳銃で脅し、金品を奪うという手口で80件以上の犯行を重ね、5人を殺害したとされる。刀や槍がまだ一般的な時代に、殺傷能力の高い拳銃を用いた彼の犯行は、当時の人々を恐怖に陥れた。警察との激しい追跡劇の末に逮捕され、1887年に死刑に処されたが、近代化する社会の中で生まれた新たな犯罪の形を象徴する、日本犯罪史上特筆すべき事件であった。