日本記録名
日本で初めての国産ロケット
日本記録保持者名
ペンシルロケット
日本記録数値
1955年3月
日本記録名(英語)
First domestically produced experimental rocket in Japan
日本記録保持者名(英語)
pencil rocket
1955年3月、東京大学生産技術研究所の糸川英夫博士が率いる研究グループが、国分寺市で行った水平発射実験に成功した「ペンシルロケット」は、戦後の日本における宇宙開発の原点となった、記念すべき日本初の国産ロケットである。その名の通り、全長23cm、直径1.8cmという鉛筆ほどの大きさの極めて小型のロケットであったが、この実験を通じて、ロケットの飛翔に関する貴重なデータが収集された。限られた予算と設備の中で、知恵と工夫を凝らして行われたこの小さな実験が、その後の日本の人工衛星打ち上げや惑星探査へと繋がる、大きな夢の第一歩となった。日本の宇宙開発史の幕開けを告げる、象徴的な存在である。