日本記録名
日本で最も古い現存する自動販売機
日本記録保持者名
自働郵便切手葉書売下機
日本記録数値
1904年
日本記録名(英語)
Oldest vending machine in Japan
日本記録保持者名(英語)
Automatic postage stamp dispenser
現在、日本に現存する最古の自動販売機として知られているのが、1904年(明治37年)に発明家・俵谷高七によって考案された「自働郵便切手葉書売下機」である。この機械は、切手とはがきを販売する機能を持ち、硬貨を投入すると商品が出てくる仕組みや、売り切れ表示機能まで備えていた。まさに現代の自動販売機の原型ともいえる、精巧な作りであった。残念ながら、作動の正確性に課題があり実用化には至らなかったものの、その独創的なアイデアと技術は、日本の自動販売機開発史の原点として高く評価されている。現存するものでは日本一古いこの機械は、日本の自動化技術の黎明期を今に伝える、貴重な産業遺産なのである。