新潟県長岡市にある西生寺（さいしょうじ）に安置されている弘智法印（こうちほういん）の即身仏は、現存する中で日本最古の即身仏である。弘智法印は、南北朝時代の1363年に衆生救済を願い、厳しい修行の末に即身成仏したと伝えられる。日本各地に現存する即身仏の多くが江戸時代以降のものであるのに対し、弘智法印の即身仏は、約660年前のものであり、その歴史的・宗教的価値は極めて高い。まさに日本一古い即身仏として、篤い信仰を集め続けている。