日本記録名
日本で初めての揚水発電所
日本記録保持者名
池尻川発電所
日本記録数値
1934年
日本記録名(英語)
First pumped storage power plant in Japan
日本記録保持者名(英語)
Ikejiri River Power Station
1934年(昭和9年)に長野県の野尻湖で運転を開始した池尻川発電所は、日本初の揚水式水力発電所である。この発電所は、電力需要が少ない夜間などに下流の河川から野尻湖へ水を汲み上げ、電力需要が高まる時間帯にその水を放流して発電するという、画期的な仕組みを持っていた。これは、電力の安定供給と水資源の有効活用を両立させるための先進的な試みであった。当初は灌漑用水の確保という側面も強かったが、電力系統の効率的な運用に道を開いたこの技術は、その後の日本のエネルギー政策に大きな影響を与えた、まさに日本初の重要な発電施設なのである。