日本記録名
日本初の帝王切開術
日本記録保持者名
埼玉県飯能市
日本記録数値
1852年6月12日
日本記録名(英語)
Place where the first cesarean section was performed in Japan
日本記録保持者名(英語)
Hanno City, Saitama Prefecture
日本の近代医学史における画期的な出来事として、1852年(嘉永5年)に埼玉県飯能市で行われた帝王切開手術が挙げられる。これは、記録に残る「日本初」の帝王切開術であり、医師の岡部均平と伊古田純道がオランダの医学書を頼りに執刀した。当時、麻酔や消毒の技術も確立されていない時代に、難産の末に母体を救うために行われたこの手術は、極めて困難な挑戦であった。残念ながら胎児は助からなかったものの、母親である本橋みと氏は一命を取り留め、88歳の天寿を全うした。この偉業を称え、現地には記念碑が建てられている。