山形県南陽市の烏帽子山八幡宮にそびえ立つ大鳥居は、高さ10.75mを誇る、継ぎ目のない一本石で作られた鳥居としては日本一の大きさを誇る。この鳥居は、明治36年（1903年）に、八幡宮の荘厳な境内にふさわしいものをとの町民たちの熱意により、裏山から切り出された凝灰岩を用いて建立された。町民が一丸となって成し遂げたこの大事業は、当時の人々の深い信仰心と卓越した技術力を今に伝えており、まさに日本一の石鳥居として地域に鎮座しているのである。