現在の国民皆保険制度の礎となった国民健康保険制度において、その「日本初」の組合が誕生したのは、山形県の角川村（現・戸沢村）であった。1938年（昭和13年）に施行された国民健康保険法に基づき、同年に認可された「角川村健康保険組合」が、法律に基づく国民健康保険組合の第1号である。当時、無医村であった村の住民たちが、互いに助け合って医療を受けられるようにと設立したこの組合の精神は、「相扶共済」として今に伝えられている。この歴史的功績から、戸沢村は「国民健康保険発祥の地」として知られている。