日本で初めて設置された総領事館は、1856年（安政3年）に静岡県下田市の玉泉寺に置かれたアメリカ総領事館である。日米和親条約に基づき、初代アメリカ総領事としてタウンゼント・ハリスが着任し、この寺を拠点として外交活動を開始した。これが日本における近代的な外交の始まりであり、その後の日米修好通商条約の交渉もここで行われた。日本の開国の歴史を語る上で欠かすことのできない、まさに日本一の歴史を持つ外交の舞台であった。