日本記録名
日本初の物理学書
日本記録保持者名
気海観瀾
日本記録数値
1827年
日本記録名(英語)
First physics book in Japan
日本記録保持者名(英語)
Kikai Kanran
1827年(文政10年)に蘭学者の青地林宗によって著された『気海観瀾(きかいかんらん)』は、西洋の近代物理学を日本に紹介した日本初の物理学書である。本書は、オランダの書物をもとに、気圧、温度、光、音、電気、磁気といった物理現象について体系的に解説している。当時、日本ではまだ断片的にしか知られていなかった物理学の知識を総合的にまとめた画期的な書物であった。この『気海観瀾』の出版は、日本の科学技術が西洋に追いつくための重要な一歩となり、幕末から明治にかけての近代化に大きな影響を与えた歴史的偉業である。