旧和歌山県議会議事堂は、1898年（明治31年）に建設された現存する木造の都道府県会議事堂としては日本最古の建物である。明治期の議事堂としては珍しい純和風の様式で建てられており、日本の伝統的な建築美を今に伝えている。和歌山城内に建設された後、数度の移築を経て、現在は岩出市の根來寺公園に移築復元され、「一乗閣」として親しまれている。日本の近代議会政治の黎明期を伝える、まさに日本が誇るべき貴重な歴史的建造物である。