鳥取県琴浦町の春日神社境内にある「伯耆（ほうき）の大シイ」は、幹周り11.4mにもなるスダジイの巨木で、シイの木としては日本一の太さを誇る。推定樹齢は1000年以上とされ、その複雑に絡み合った幹や力強く張り出した根は、長い年月の経過と生命の力強さを物語っている。1989年の環境庁の調査で日本一と認定され、「新日本名木百選」にも選ばれている。地域の信仰の対象として、また町のシンボルとして人々に大切にされてきた。この日本一のシイの木は、琴浦町の豊かな自然と歴史を象徴する存在である。