佐賀県神埼市にある脊振小学校の校門は、高さ4.6メートル、片方の柱の重さが最大14トンにもなる日本最大の石造りの校門である。1914年（大正3年）に大正天皇の即位を記念して、地域の教育振興を願い、住民総出の奉仕作業によって建立された。裏山から切り出された巨大な花崗岩を当時の技術で運び、見事に組み上げたこの校門は、地域住民の教育にかける熱い思いとその結束力の強さを物語っている。その威風堂々とした佇まいはまさに圧巻であり、石造りの校門としては日本一の大きさを誇る。建立から100年以上が経過した今も、地域のシンボルとして子どもたちの成長を見守り続けている。