日本最長となるハブの記録は、2011年10月に沖縄本島中部の恩納村で発見された個体によって樹立されたものである。その体長は実に2.42メートルにも達し、それまで1992年に奄美大島で記録された2.41メートルをわずかに上回り、日本一の記録を更新した。発見されたのは沖縄県衛生環境研究所によるもので、この個体は死骸であったが、学術的に貴重な標本として一般公開されることになった。沖縄や奄美に生息する猛毒の蛇として知られるハブの中でも、これほどの巨体を持つ個体は極めて珍しく、日本の爬虫類学においても特筆すべき記録である。