1947年（昭和22年）7月3日、当時アメリカの施政権下にあった鹿児島県大島郡東天城村（ひがしあまぎそん）の村長に就任した重村一郎（しげむら いちろう）氏は、就任時の年齢が24歳7ヶ月であり、記録が確認できる中では日本最年少の首長（市町村長）である。第二次世界大戦後の混乱期に、新憲法のもとで実施された第1回統一地方選挙以降、現在に至るまでこの最年少記録は破られていない。20代という異例の若さで村の行政のトップに立ったこの出来事は、日本の地方自治の歴史において特筆すべきことであり、まさに日本一若いリーダーの誕生であった。