日本記録名
日本で最も北限にあるブナ林
日本記録保持者名
北海道 黒松内町
日本記録数値
42° 40′ 4.1″ N, 140° 18′ 27.5″ E
日本記録名(英語)
Northernmost beech forest in Japan
日本記録保持者名(英語)
Kuromatsunai Town, Hokkaido
北海道寿都郡黒松内町に広がるブナ林は、日本におけるブナの自生分布の最北限として知られている。この地域は黒松内低地帯と呼ばれ、温暖な日本海側気候の影響を受けるため、本来はさらに南に分布するブナが自生できる特異な環境となっている。1897年に植物学者の田中光顕によって日本で初めてその存在が報告されて以来、多くの研究者の注目を集めてきた。この「黒松内のブナ林」は、学術的価値が非常に高く、1928年には国の天然記念物に指定された。まさに日本一北にあるブナの森として、日本の植生分布を考える上で極めて重要な場所である。