宮城県七ヶ浜町にある大木囲貝塚（だいぎがこいかいづか）は、面積約19万平方メートルを誇る日本最大の貝塚である。縄文時代前期から中期にかけて、長期間にわたって形成されたこの貝塚は、当時の人々が捨てた貝殻や土器、石器、動物の骨などが堆積したもので、縄文人の生活を知る上での貴重なタイムカプセルとなっている。その規模から、この地には当時、大規模な集落が存在したと考えられている。国の史跡に指定されており、まさに日本一の規模を持つ貝塚として、縄文時代の暮らしの豊かさを今に伝えている。