静岡県掛川市の菊川河口に架かる潮騒橋は、全長232メートルを誇る日本最長の吊床版橋（つりしょうばんきょう）である。吊床版橋とは、ケーブルでコンクリートの床版を吊り下げた構造の橋で、その中でもこの橋は、4つの径間が連続する形式としては日本一の規模を持つ。1995年に完成し、歩行者と自転車専用の橋として利用されている。橋の上からは遠州灘の雄大な景色を一望でき、その名の通り、潮騒を聞きながら散策することができる。その独特の構造美と景観の良さから、地域のランドマークとして親しまれている。